日本記号学会第39回大会
「アニメ的人間─ホモ・アニマトゥス」
2019年5月25日(土)・26日(日) 会場:早稲田大学戸山キャンパス
実行委員長 橋本 一径(早稲田大学)
いわゆる「動画」の長い歴史の中で見たとき、「実写」映画が「アニメーション」から派生した特殊ジャンルにすぎないことは、レフ・マノヴィッチの指摘を待つまでもなく明らかであろう。さらには「アニメーション」をあらゆるイメージの根本原理と捉えるイメージ人類学者ハンス・ベルティンクに従えば、「動画」と「静止画」の区別すら、もはや自明のものではない。すべてのイメージが「アニメーション」であり、人間とはイメージに「魂を吹き込む(animate)」者なのだとすれば、狭義の「アニメ」とは、今日の私たちがどのような「ホモ・アニマトゥス」であるのかを、理解するための手がかりに他ならない。現代の私たちはいかにしてイメージを「動かして(animate)」いるのか──実際のアニメ制作現場に立ち返りながら、あるいは神話分析的手法を駆使しながら、3つのセッションを通して、この問いへのアプローチを試みる。
※詳細については、追ってご案内致します。