◆食べることはなぜこれほどまでに「めんどう」なのか?
食べるとは生きているもの、死んだもの、腐ったものを喰らうこと。この身もふたもない現実(自然)を覆い隠すため人は様々な工夫(文化)をする。食べないこと、料理レシピ、「目玉焼きの食べ方」、「へぼ」追いなどを題材に、「食の記号論」を展開。
お詫びと訂正
『食(メシ)の記号論』第Ⅱ部「マンガが描く食」の「質疑応答」における阿部卓也会員の質問(106頁2行目〜107頁1行目)の本人による校正が、編集委員会のミスにより反映されておりませんでした。阿部会員に深謝するとともにここに訂正を掲載させていただきます。
●訂正原稿はこちら(『食の記号論』訂正.pdf)
日本記号学会編集委員長 佐藤守弘
【主要目次】
- 刊行によせて(前川修)
- はじめに(秋庭史典)
- I部 食の現在
- 食べないことの哲学 ラフスケッチ ― 『食べることの哲学』の余白に(檜垣立哉)
- 「手作り」とは何か?― 家庭料理のアクターネットワーク論(久保明教)
- 第1セッション「食の原点と現在」を終えて(河田学)
- II部 マンガが描く食
- マンガが描く食 ― 『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』と行為としての〈食べること〉(吉村和真・おおひなたごう・問題提起+司会:佐藤守弘)
- III部 食の両義性
- 「ヘボ追い」から全体討論へ(秋庭史典)
- 「ヘボ追い」ってなに?(山口伊生人)
- 全体討論 食の両義性(司会:室井尚)
- 第IV部 記号論の諸相
- モンスターに触れること ― 『キング・コング』における特殊効果のリアリティ(大﨑智史)
- 批判的常識主義に基づくパースの知覚論 ― 直接知覚と間接知覚をつなぐ二重のアブダクション(佐古仁志)
- 〈モニュメント〉という記述方法 ― 二〇〇〇年代のクシシュトフ・ヴォディチコ(瀧健太郎)
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A5判並製216頁 定価:本体2,700円+税
発売日 2020.6.10
ISBN 978-4-7885-1682-3
新曜社
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b510388.html
Amazon
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