「セミオトポス再訪」研究会(第1回)
「メシの記号論 revisited —— ひとりめしとコンビニ」
日時:2024年3月16日(土)14時から17時
会場:同志社大学今出川キャンパス・良心館RY303教室+オンライン
キャンパスマップ(23番の建物)
参加申し込み(現地・オンライン共通)
☞ https://forms.gle/cBu9WQi9cRQpX6Zd6
- 佐藤守弘「コンビニ展示論——商品陳列のコミュニケーション」
- 秋庭史典「『ひとりごはん』の並べかた」
【概要】
『食(メシ)の記号論』は、2018年の年次大会を基に、2020年5月に新曜社から出版されました。出版当時はコロナ禍が始まったばかりで、緊急事態宣言も出るなか、人が集まり食べることそのものが禁止され、食をめぐる環境は大きく変化しました。それから4年近くが経ち、人々はかつてのように、再び集い、食事をともにすることができるようになってきています。
コロナ禍を経て、私たちの食がどのように変化したかについては、あらためて考える必要があると思いますが(記号学会では、発酵や生命をテーマにした大会が続きましたので、食に関する議論はさまざまにかたちを変えながら続いていました)、今回の研究会で注目するのは、食そのものではなく、その提供元のひとつである「コンビニエンス・ストア」です。
コンビニエンス・ストアは、ひとりめし(大会当時は不幸にも「アキバめし」と呼ばれていました)の元凶として、2018年の大会で話題となりました。そのコンビニエンス・ストアも、コロナ禍での外出禁止とデリバリの利用増加で大きな打撃を受けましたが、状況が改善するに連れ業績も回復し、現在でもその重要性は失われていません。
研究会ではまず、佐藤守弘さんによる「コンビニエンス・ストアの展示論」についてご講演をいただきます。佐藤さんの構想する「展示のコミュニケーション」論の一部をなすコンビニ論ですが、わたしたちが日頃なにげなく接しているコンビニの機能について、さまざまな歴史的・理論的観点からお話しいただけると思います。続いて2018年の大会でも取り上げられたコンビニマンガ『ひとりごはん』に関する秋庭の発表をはさみ、その後「コンビニエンス・ストア」をめぐり、展示・ひとりめし・マンガ等々の観点から自由に議論する時間を持ちたいと思っております。ぜひご参加くださいますよう、お願いいたします。