日本記号学会第44回大会(2024/6/22・6/23)特設ページ

日本記号学会第44回大会
「貨幣の記号論 ── もしくは混淆する価値と意味ともの」

2024年6月22日(土)・23日(日)
会場:鹿児島大学 郡元キャンパス 法文学部
https://www.kagoshima-u.ac.jp/about/campusmap.html
※プログラムや参加方法についての詳細は、追って掲載いたします

非学会員による研究発表の募集について

 今大会でも、会員とともに非学会員からの研究発表を受け付けます。記号学/記号論は学際的なコミュニケーションを可能にする研究分野です。発表内容は広く記号や意味、記号論/記号学などに関わるものであれば制限はございません。また大会テーマに関連したものである必要はございません。非学会員の皆様の積極的な応募をお待ちしております。

  • 提出された研究発表申込書は、企画委員会にて審査いたします。承認された方には 研究発表参加費[2,000円]を期日までにお支払いいただきます(研究発表参加費の納入先と期日は承認を受けた方のみにお知らせします)。【別途、非会員大会参加費:1,000円】
  • 発表時間は20分、質疑応答が10分程度となります。
  • 発表の際に希望する機材を使用することができます(ただし、会場の都合によって使用できない機材もございます)。

発表会場:
鹿児島大学 郡元キャンパス 法文学部(オンライン併用)
発表日時:
大会1日目【6月22日(土)=オンラインミーティングの分科会のみ
大会2日目【6月23日(日)=会場現地での対面発表の分科会のみ
※今回は発表日により発表形態が異なりますのでご注意ください
※会場現地にもインターネット接続環境を準備予定です

応募締切2024年5月10日(金) 23:59(JST) まで

以下の「募集要項」の内容を全てご確認の上、「研究発表申込書」の必要事項/発表内容を全て記入したものをメールにて、締切期限までに 大会専用アドレス:44taikai@jassweb.jp へお送り下さい。

>> 第44回大会研究発表・募集要項【非学会員対象】  [PDF]
>> 第44回大会研究発表・申込用紙【非学会員対象】  [MS Word]  [PDF]

学会員による研究発表についても、従来通りの要件で 4月30日(火) 応募締切 で募集しております。詳細はこちらからご確認・ご応募下さい。

開催にあたって
大会実行委員長:太田 純貴(鹿児島大学)
 カール・マルクス、ゲオルグ・ジンメル、今村仁司、岩井克人らの貨幣についての議論、マーク・シェルによる貨幣と表象についての議論、ブラックボックスという観点から貨幣を取り上げる永田希の議論などが示すように、貨幣は経済の問題にのみとどまることなく議論され続けていることは言うまでもありません。貨幣が文学や映画の直接・間接的な題材となってきたことも、よく知られている通りです。

 さらに現代においては、NFTブームの到来と終焉、SNS上での再生等の数やイメージが富に直結する状況、人新世と表裏一体の資本の再分配、紛争鉱物地金の管理なども、貨幣やそれに関連する問題として視野に入ってくるのではないでしょうか。こうしたことには負債や価値を論じたデヴィッド・グレーバーの人類学的議論なども深く関与してくるように思われます。

 「貨幣の記号論」と題した第44回大会では、国内有数の鉱山(金山)地帯である鹿児島を舞台に、歴史学やグローバル・ヒストリー、美学、人類学、哲学、考古学といった複数の知見を交差・共振させて、記号と物質の両方を視野に収めつつ、貨幣や資本という古くて新しい問題に取り組む機会にできれば幸いです。

 みなさまの参加を心よりお待ちしております。


  • 企画セッション
    大会1日目(6/22)
    1. 貨幣と鉱山(仮)─ グローバルヒストリー・歴史学・考古学からのアプローチ
      大田 由紀夫[東アジア貨幣史/中国近世史](鹿児島大学)
      伴野 文亮[近代日本史](鹿児島大学)
      新田 栄治[東南アジア考古学](鹿児島大学名誉教授)
    2. 大会2日目(6/23)
    3. 貨幣とデジタル社会(仮)─ 経済学・表象文化論・システム論からのアプローチ
      水島 久光[メディア論/社会思想/記号論](東海大学)
      増田 展大[視覚文化論/映像メディア論](九州大学)
    4. 貨幣・富の再分配・アナキズム(仮)─ 人類学・哲学・美学からのアプローチ
      近藤 和敬[哲学](大阪大学)
      難波 美芸[文化人類学](鹿児島大学)
      吉岡 洋[美学](京都芸術大学)
    5. 全体討議

  • 研究発表
    学会員および非学会員による研究発表(分科会) 大会1日目および2日目(6/22・23)
    ※発表内容は大会テーマに関連したものに限りません