イタリアの哲学者コッチャは技術について、変態する繭をイメージした新しい技術観を提示した。閉じつつ開かれて変容する「繭」をモデルに、ユクスキュルの「環世界」論なども加えて、新しいテクノロジーの宇宙論を展開する、記号論ならではの試み。
* ケアから、バイオアート、メディアアート、さらに俳句の韻律論、ベルクソンの時間論まで、「繭」の転生・変容に喚起されたコスモロジーを展開。
【主要目次】
- 刊行によせて(秋庭史典)
- はじめに(大久保美紀)
- 第I部 繭のエティカ――テクノロジーとケア、ヒューマニズム
- 障害者・テクノロジー・ケア――能力あるノーマルな主体から表現する主体へ(金山智子)
- 機械の道徳性(久木田水生)
- 地声を聴かせる/声を聴くメディアとテクノロジー(秋庭史典)
- 第II部 繭のアルス――先端技術とメディアアートの行方
- 崩れの修復論――物質の脆弱性とタイムベースト・メディアの保存の倫理(植田憲司)
- 《Light on the Net》(1996-2024)から考える〈繭〉の記号論(小林茂)
- 「失敗の可能性」からバイオアートの技術的実践を考える(石橋友也)
- テクノロジーの終わりと技術の課題(原島大輔)
- 鼎談 繭のアルス――ランドスケープ/生命/テクノロジー
(原島大輔・石橋友也・小林茂・司会 谷島貫太)
- 第III部 繭のソフィア――混合・共感・転生の哲学
- 韻律文化のグラマトロジー序説(石田英敬)
- 記号過程の時間的アーキテクチャー――ベルクソン記号論へ(平井靖史)
- 文明は繭である――なぜ〈転生〉は最も合理的な死生観なのか(吉岡洋)
- 繭のコスモロジー――共感・転生・混合をめぐる技術哲学(大久保美紀)
発売日 2026.7.31
ISBN 978-4-7885-1927-5
新曜社
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