日本記号学会第36回大会「Bet or Die 賭博の記号論」
期日 2016年5月21日(土)、22日(日)
会場 大阪大学人間科学研究科(吹田キャンパス) (565-0871 大阪府吹田市山田丘1番2号)
大会実行委員長 檜垣立哉(大阪大学)
ごあいさつ
実行委員長:檜垣立哉(大阪大学教授)
賭けるということは、生きることそのものでもあ ります。仕事であれ遊びであれ、人生を生きてい ることにおいてわれわれはつねに何かを賭けて おり、何かの賭けに勝ち、また負けています。そ うでない人生などはありません。これは、生のリ アリティがどこかで必ず偶然性という様相、出逢 いというあり方とむすびついていることともか かわるでしょう。そしてその偶然にどう対応する かで、われわれの自発性のありようも決まってく るのです。 今回は三つのセッションをたてて、それぞれの方 向から賭けるという生のリアリティに迫れれば と考えております。 ご参加のほど、よろしくお願いいたします。
参加申込
すべての企画に、どなたでもご参加いただけます。 (事前申し込み不要)
参加費 会員・非会員 : 5 0 0 円(資料代)
懇親会
1 日目(土)のプログラム終了後、懇親会を行います。皆様ふるってご参加ください。
会場:大阪大学医学部附属病院 14 階 スカイレストラン 日時:5月21日(土)18:00 -
参加費:一般 6000円
学生・非常勤 4000円(当日お申込みいただけます)
お問い合わせ
〒 565-0871
大阪府吹田市山田丘 1 番 2 号
大阪大学人間科学研究科 檜垣研究室内
第 36 回日本記号学会大会事務局
5 月 21 日(土)
- 受付(人間科学研究科5階51教室前)
- セッション(人間科学研究科5階51教室)
12:30 受付開始
13:00 総会
13:45 –14:00 開会の辞(檜垣立哉)
14:00 –15:20 セッション1
賭けることのロジック 「偶然と必然と様相の潰れ」
パネリスト:入不二基義(青山学院大学 哲学)
問題提起:檜垣立哉(大阪大学 哲学/現代思想)
賭けがもつ現実との関わりのロジックを、様相論という純粋 思考の領域から問い詰めます。これは乾いたロジックの世界 ではなく、偶然性と戯れに充ちた、生きたロジックとは何か をときあかすでしょう。
15:30 –17:30 セッション2
賭ける瞬間/賭ける現場 競馬場で遭おう!
パネリスト:
植島啓司(京都造形芸術大学 人類学)
杉本清(元関西テレビアナウンサー) * 杉本清氏は 17 時退場の予定です。
特別参加:坂井直樹(週刊競馬ブック・トラックマン)
司会:檜垣立哉(大阪大学 哲学/現代思想)
競馬という事例を軸に、賭けるもの(競馬の快楽)・実況する もの(競馬を語ることの賭け)・予想するもの(予想すると いう賭け)という三つの立場から、まさに賭けの現場がどの ように成立しているのかを、映像も交えながら座談会形式で 提示します。見ることも、実況することも、予想することもす べて賭けの現場です。
5 月 22 日(日)
- 研究発表(人間科学研究科4階) 分科会A:41教室、分科会B:44教室
- セッション(人間科学研究科5階51教室)
10:00 –11:40 学会員による研究発表 ★
13:30 –16:30 セッション3
ギャンブルのメディア論 ― 麻雀・競馬・パチスロ
パネリスト:
瓜生吉則(立命館大学 メディア論/文化社会学)
吉村和真(京都精華大学 思想史/マンガ研究)
吉田寛(立命館大学 感性学/ゲーム研究)
問題提起・進行:
佐藤守弘(京都精華大学、芸術学/視覚文化論)
「する」ものだけでなく「見る/読む」ものでもある賭けをテー マにしてみます。賭けは、新聞/雑誌やラジオ/テレビなど のなかで、フィクションであれ勝ち方指南であれ、さまざま に表象されてきました。麻雀、競馬、パチスロを巡るゲーム/ ギャンブルとメディアの関係を、視覚文化論、社会学、マンガ 研究、感性学のさまざまな立場からとらえなおします。
★学会員による研究発表(分科会)
5月22日(日)10:00 –11:40 会場:人間科学研究科 4 階
■分科会 A(41 教室) 司会:吉岡洋
【発表 1】「《襞》に対する情熱:ガエタン・ガシアン・ド・ク レランボー研究」 安齋詩歩子(横浜国立大学大学院)
【発表 2】「バロックの館― ジル・ドゥルーズのライプニッ ツ解釈におけるアレゴリーとしての建築について」佐原浩一郎(大阪大学大学院)
【発表 3】「長崎・爆心地の矢印— 矢羽型標柱は何を示し たか」小田原のどか(聚珍社)
■分科会 B(44 教室) 司会:水島久光
【発表 1】「人工知能理論と生態心理学の交点」 伊藤京平(立命館大学)
【発表 2】「人工知能と記号 " 解釈 " を巡る論点整理 〜Googleの人工知能は猫を"認識"しているか?〜」椋本輔(横浜国立大学)
【発表 3】「パースの合成写真の比喩と自己概念の一般化」 加藤隆文(名古屋大学・日本学術振興会特別研究 員 PD)