「食(メシ)の記号論」
(名古屋市千種区不老町1)
日本記号学会第38回大会を、2018年5月19日(土)、20日(日)の2日間、名古屋大学にて開催いたします。今回のテーマは、「食(メシ)の記号論」です。食は土地や文化を記号化する最適な手段のひとつです。記号論においても、ロラン・バルト(『表徴の帝国』)、レヴィ=ストロース(料理の三角形 『神話論理』)など、多くの人がそれを論じてきました。本大会では、3つのセッションを用意し、食をめぐる講演と討論を行います。
「人間にとって食とは何か」また「食は戦後から今に至るまでにどのように変化してきたのか」に関して哲学・人類学の立場からご講演いただく第1セッション。ポップカルチャー、なかでも「マンガにおける食の表象」をめぐって、マンガ研究者とマンガ制作者にご講演いただく第2セッション。伝統的でありながら未来の食とも言われる「昆虫食」なかでも「ハチ追い・ハチ食」をテーマに活動を行う作家にご講演いただくとともに、ここまでのセッションをふまえて「食のこれから」を総合的に討論する第3セッション。どれも興味深い話題ばかりです。みなさまのご参加を心よりお待ちしています。
会員以外の方も懇親会を含むすべての企画にご参加頂けます(総会を除く)。
をお支払いいただきますようお願いいたします。
皆様ふるってご参加ください。
(当日、会場受付にてお支払いください)
お申し込みをお願いいたします。
13:30 受付開始
14:00 - 14:30 総会
14:40 - 15:00 問題提起:秋庭史典大会実行委員長(名古屋大学)
15:00 - 17:30
第1セッション「食の原点と現在」
檜垣立哉(哲学/大阪大学)
久保明教(社会人類学/一橋大学)
司会:河田学(京都造形芸術大学)
18:00 - 19:30 懇親会(名古屋大学南部生協食堂2F彩)※要事前申込
10:30 - 12:00
学会員による研究発表 ★
分科会A:SIS2教室
分科会B:SIS4教室
(12:00 - 13:30 昼食休憩)
13:30 - 15:00
第2セッション「マンガが描く食ー『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』と行為としての〈食べること〉」(変更いたしました 4/26)
吉村和真(思想史・マンガ研究/京都精華大学)
おおひなたごう(ギャグマンガ/京都精華大学)
司会:佐藤守弘(京都精華大学)
15:20 - 17:00
第3セッション「全体討論ー食は幻想か?」
山口伊生人(ハチ追い・ハチ食文化研究)
司会:室井尚(横浜国立大学)
17:00 閉会の辞:前川修会長(神戸大学)
- 【発表1】
会計言語説の展開可能性
岡村雄輝(鹿児島県立短期大学) - 【発表2】
パース的観点からの「自己制御」を通じた社会性の獲得について
佐古仁志(立教大学)
- 【発表1】
集団的な〈記憶装置〉としての記念碑―クシシュトフ・ヴォディチコのアート・プロジェクト研究
瀧健太郎(横浜国立大学) - 【発表2】
怪獣の表象性の研究―『ウルトラ(マン)』シリーズの怪獣は何を表象してきたか
神谷和宏(北海道大学) - 【発表3】
日本の戦後デザインにおける文字組み規範の成立をめぐる一考察
阿部卓也(愛知淑徳大学)