実行委員長 河田 学(京都造形芸術大学)
日本記号学会第40回大会のテーマは、「記号・機械・発酵──「生命」を問いなおす」となりました。来る2020年5月16・17日の開催を目指し、現在、鋭意準備を進めています。
ご存じのとおり、記号学会が「生命」をテーマにとりあげるのは今回がはじめてではありません。1990年代には「生命の記号論」が、また2000年代に入ってからは「流体生命論」などが大会のテーマとなりました。また日本記号学会設立20周年を記念して刊行された『記号論の逆襲』(2002)でも、生命記号論が大々的にフィーチャーされていたことをご記憶の会員諸兄も多いかと思います。
今回の大会であらためて「生命」の問題を取り扱うことには、大きく分けて二つの意義があると考えています。一つは、記号学(会)の歴史のなかで折にふれ「生命」がホットなトピックとされてきたのはいかなることかを、学会40周年の節目にあらためて考え直すこと。もう一つは、生命科学の進歩や環境への関心から生物/生命への注目が高まっている反面、私たちはロボット、AIといった「生命的ではあるが生命ではない何か」の隆盛を目の当たりにしています。この状況について記号学は、人文科学は何を語りうるのか、この点を追究することが今回の大会の第二のテーマです。
みなさまの参加を心よりお待ちしております。
※詳細については、追ってご案内致します。
【研究発表募集について】
なお、大会開催にあたり、会員の皆さまの研究発表を募集します。
研究発表は大会2日目[5月17日(日)]の午前中に行います。
発表希望の方は「大会における研究発表について」 にて詳細をご確認の上、2020年3月27日(金)までに、発表申込/要旨をメール添付にてお送りください。
※本大会より応募方法が変更となりました。研究発表の応募は指定申込書によるメール受付のみとなります。
※研究発表の実施は会員に限られます。入会については、事務局までお問い合わせください。→ 入会するには