入梅の候、会員の皆さまにおかれましてはお元気でいらっしゃるでしょうか。このたび、会長を再び三年間を務めさせていただくことになりました。会員の皆さまとともにスムーズな学会運営を進めてまいりたいと思います。
今回、昨年度よりもやや早いニューズレターの発行になりました。理由は学会誌発行のタイミングです。第37回大会実行委員長の高馬会員の努力により、大会に「間に合う」かたちで学会誌(叢書セミオトポス14)を発行できました。この場で何度も申し上げていましたお約束を果たすことができました――もちろん本号は2年前の大会特集号ですが。刺激的な出版物を毎年書店の店頭に並べる、これは、本学会のなくてはならない特徴です。また、第38回大会特集号である次号(叢書セミオトポス15)も着々と編集が進んでいる旨を、秋庭会員からうかがっています)。
このことに関連することですが、会員のみなさまには、今年度もお早めの会費納入をお願いいたします。学会運営は依然、厳しい状況にあります。逼迫した財政で何を削減するかとなると、毎度、
出版物の発行が話題にあがります。もちろん、現在ウェブでの学会誌発行は多くの学会で常識的になりつつありますし、その方が予算もかかることがないでしょう。ただし、私としましては、手にとれる「物」としての書籍発行は本学会のなくてはならない腰骨の部分だと考えております。是非ともご協力をお願いいたします。
さて、5月には橋本一径会員を実行委員長として早稲田大学で第39回大会「アニメ的人間―ホモ・アニマトゥス」を開催しました。たくさんの学会員・非学会員にご参加いただき、盛り上がった二日間で、運営にあたった橋本会員、そしてスタッフの皆さんには大変おせわになりました。この場を借りて感謝の意を申し上げておきます。(なお、来年度は河田学会員に実行委員長をお願いしております。テーマは未定ですが、開催場所は京都となります)。
また、最後になりましたが、今年は国際記号学会がブエノスアイレスで開催されます(9月9–13日)。その報告等も次回のニューズレターでお届けできるかと思います。
前川 修 (神戸大学)