「情報技術とプラグマティズム」研究会・オンラインセッション
「記号・時間・ランドスケープ――マルチ時間スケール(MTS)記号論と
メディアアートの可能性」
日時:2025年8月17日(日) 19:00 – 20:45[予定・若干延長有]
開催形態:オンラインセッション(Zoom予定)
参加方法:(⇒文末)
今回のオンラインセッションでは、先日の学会大会(第45回大会「繭の記号論:技術をめぐる倫理・芸術・哲学」)の中で行われた研究発表とメインセッションの議論を結びながら、様々な記号と、様々な時間性の中で生きている我々の知覚との関係、ひいては、体験としてのメディアアートの意味などについて考えます。
まず、平井靖史さんから、大会での研究発表「記号過程の時間的アーキテクチャ:ベルクソン記号論へ」 で提案された「マルチ時間スケール(MTS)記号論」の構想についてご紹介頂きます。そして、その中で提案されている、アンリ・ベルクソンの知覚に関する哲学的考察と、パース記号論との接点・交点などを中心に、記号学会の会員をはじめとする参加者を交えて検討・議論して行きます。
また、平井さんとの共著論文「Transforming memory landscapes: an expanded Bergsonian approach to temporal structure in media art experiences(記憶ランドスケープの変容——メディアアート経験における時間構造への拡張ベルクソン的アプローチ)」 を6月に上梓し、また大会での第2セッション「繭のアルス:先端技術とメディアアートの行方」に登壇された小林茂さんから、ベルクソン時間哲学の「マルチ時間スケール解釈」や「生態学的ランドスケープ」といった概念・議論と、メディアアートに関する研究・実践との関係についてお話し頂きます。
そこから、幅広く参加者の皆さんとともに、生態学的/生命論的な方向への記号学・記号論の発展・拡張の可能性や、知覚や体験に関わる技芸としてのメディアアートの可能性について、大会に連なる議論を展開して行ければと思います。
【内容・進行の予定】
・研究紹介(平井)「記号はどのように時間の地形を歩むか
―― 記号過程の時間的アーキテクチャ再考」
・研究紹介(小林)「メディアアートの作品体験における時間構造の分析
―― ベルクソン時間哲学のマルチ時間スケール解釈に基づく試み」
・質疑応答
・ディスカッション(登壇者・参加者)
登壇者:
平井 靖史(慶應義塾大学)
小林 茂(情報科学芸術大学院大学[IAMAS])
司会:椋本 輔(デザイン事務所代表)
https://forms.gle/cQawKTX1ZmCfx2uq7
日本記号学会:情報技術とプラグマティズム研究会
(共同幹事:加藤隆文・谷島貫太・椋本輔)