記号学会分科会「運ぶ」ものとしてのヴィークル概念
第3回研究会「ヴィークルと現代の芸術」
日時:2015年7月12日13:00〜
場所:京都大学(吉田キャンパス)文学部新館第6講義室
本分科会〈「運ぶ」ものとしてのヴィークル概念〉は、記号を「ヴィークル」と言い換えることを提案し、これまでの活動を通して、「生命」あるいは「流 通」、「リズム」といった、記号過程の動的な性質を明らかにしてきた。今回は、二名のゲストを招聘し、ヴィークルとしての記号がもつ動的性質が、芸術の世 界においてどのような形で結実しうるのかを検討あるいは構想する。 今回のゲストは、いずれも、人間が生きる上で意識的あるいは無意識的に参照する記号過程のあり方そのものを問い直す活動を行っている。とんぼせんせい氏 は、シンプルな三本線から成る笑顔のようなアイコンをあらゆる図像に追加することで、その図像がこれまで担ってきた記号過程を乗っ取り、「とんぼせんせい の作品」として流通させてしまう。須藤絢乃氏は、人が抱く理想を現実化させる作家である。理想が現実化するとき、その姿は理想の観念性と現実の具体性ある いは生々しさとの間に横たわる歪みを暴露するが、そうであるからこそ作品は魅力を増し、記号過程として駆動するエネルギーを得る。お二人の活動や作品、プ レゼンテーションとディスカッションをつうじて、今回の研究会では、ヴィークルの「運ぶ」という性質によってもたらされる特異性を、現代の芸術活動という 具体例を通して思考する。
日時:2015年7月12日13:00〜
場所:京都大学(吉田キャンパス)文学部新館第6講義室
※学会員以外の方々のご参加を歓迎いたします。
お問い合わせ:erant.undecim[at]gmail.com(加藤)
(上記アドレスは[at]を@に変換のうえご利用ください)
【研究発表】
・伊藤京平(立命館大学)「アフォーダンスとは何か」
・大崎智史(神戸大学)「音声の可視化ーートーキー移行期における映像表現の変容をめぐって」
【特別トーク企画】
「ヴィークルと現代の芸術」
登壇者:とんぼせんせい(イラストレーター)、須藤絢乃(美術家/フォトグラファー)
司会:加藤隆文(京都大学)