日本記号学会 情報技術とプラグマティズム研究会
キックオフ・ディスカッション(2024/2/15)
「情報技術×記号×人類学」
この度、テーマベースでの継続的な議論のための「研究会」(*) として、まず試行的に「情報技術とプラグマティズム」というテーマを置くことが企画委員会および理事会で承認され、当該テーマに関連したトピックでの議論の機会を随時設けて行くことになりました。
そのキックオフとして、来たる 2月15日(木)19:00 から、情報技術と人類学それぞれの現在的な議論の交点を、プラグマティズムや記号論の観点から探るディスカッションをオンラインで開催します。
今回のトピックは、昨年の 第43回大会テーマ「仮面の時代──情念と心と、その表出」におけるセッション「ロボティクスと心─情報技術・システム論からのアプローチ」の中で、その際に紹介された記号創発ロボティクス/記号創発システム論のような、AIやロボットをめぐる基礎的な探求へのプラグマティズムや記号論/記号学に立脚した応答の可能性として、加藤隆文会員が提起していた論点です。
(その後、同様の論点についての議論が、加藤会員によって以下のように展開されています)
R-GIRO 記号創発システム論研究会 2023年度シーズン 第2回
「適応的習慣の形成と文化」(加藤隆文・島田伸敬・李周浩, 2023/9/1)
https://sites.google.com/view/emergent-symbol-sys/第2回 【アーカイブ配信】
また、日本記号学会においては近年、2021年の 第41回大会テーマ「自然と文化のあいだ──「生命」を問いなおす vol.2」における「人間ならざるものの生命──哲学と人類学の交差から」などにおいても、記号論とその成り立ちに深く関連する人類学との、現在的な交わりについて議論がなされたところです。
改めて今回は、加藤会員と、ともにパースの思想・記号論、そしてティム・インゴルド『生きていること: 動く、知る、記述する』の翻訳に当たるなど人類学の新しい取り組みにも詳しい佐古仁志会員との対話から、ディスカッションを開いて行きます。
なお、現会員の皆さまにつきましては、下記の通り 事前に会員メーリングリストにて直接アクセス情報をご案内いたします ので、申し込み不要で、当日自由にご参加ください。
また、会員以外でもご関心に触れましたら、どなたでも以下の 申し込みフォーム からお申し込みください。
於:フルオンライン・ミーティング(Zoom予定)
※オンライン・ミーティングは録画し、記録した内容を事後に様々な形で活用する可能性が有りますので、参加に当たってご了解ください。
https://forms.gle/vXCeYsboZfH68gc17
【内容・進行の予定】
- 「研究会」の趣旨説明など(椋本輔)
- ディスカッション(導入:加藤隆文×佐古仁志)
- 今後の予定/次回企画(3/2 企画協力シンポジウム)について(谷島貫太)
情報技術とプラグマティズム研究会(共同幹事:加藤隆文・谷島貫太・椋本輔)
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*:既存の川本基金による個人/グループ対象の「研究プロジェクト助成」制度 は別途、
今後も継続します。
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