公開セッション( 日本記号学会「研究交流会」)
「ベルクソン記号論の可能性をめぐって―― パース記号論との対話から」
日時:2026年8月31日(木) 15:00~17:00
開催形態:対面+オンライン(Zoom予定)
対面会場:名古屋市内(久屋大通)[名古屋会議室 ナカトウ丸の内ビル店 第2会議室]
参加をご希望の方は、8/24(月)までに以下よりお申し込みください(参加無料)
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※終了後の懇親会については、参加を選択いただいた皆さまに追って詳細をご案内します
※当日は同じ会場で14時から、日本記号学会の研究交流会も開催しております。非会員でも、学会の活動に関心が有る/入会をお考えの方々は、ぜひ気軽にご参加ください
発表:
平井靖史(慶應義塾大学)
応答:
谷島貫太(二松学舎大学)
司会:
佐古仁志(東京交通短期大学)
概要:
本公開セッションでは、ベルクソン研究の第一線を走る哲学者・平井靖史さん(慶應義塾大学)をゲストに迎え、平井さんが現在構想を進めている「ベルクソン記号論」をめぐって討議します。
出発点にあるのは、記号をめぐる次のような問いです。記号が記号として機能するには、同じ規則やコードが繰り返し安定して使えなければなりません。しかし記号はまた、既存のコードに回収されない新しい意味を生み出す、創造的な逸脱の余地をも持っています。この「安定性」と「創造的な逸脱」は、いかにして両立しうるのか。平井さんは、空間化批判で知られるアンリ・ベルクソンの時間哲学のうちに、この問いへの手がかりを読み込みます。記号を、生物学的な本能の層・個体が経験のなかで身につける層・言語や慣習といった社会的な層という、更新される速さの異なる複数の時間の重なりという視点から捉え直すことで、個々の記号使用という速い出来事と、それを緩やかに支える構造とを、切り離しながらも繋がったものとして描き出す試みです。ベルクソンの時間哲学を基盤として、記号過程がいかなる時間的な構造に支えられて成立しているのかを問い直すことで、記号論の理論的地平を時間論の視座から編み直そうとする試みであり、カール・フリストンらの自由エネルギー原理など、現代の認知科学の議論とも呼応する射程を持っています。
平井さんは、日本記号学会第45回大会(2025年7月、IAMAS) にて、「記号過程の時間的アーキテクチャ:ベルクソン記号論へ」と題した研究発表を行いました。この構想は、同タイトルの論文として叢書セミオトポス『繭の記号論――技術をめぐる倫理・芸術・哲学』(日本記号学会編、新曜社、2026年7月刊行) に収められています。本セッションは、その刊行を受けて、ベルクソン記号論の構想を著者自身にさらに展開していただく機会となります。
セッションでは平井さんの報告を受けて、記号学会員の谷島貫太がパース記号論の観点から応答報告を行い、そのうえで参加者を交えたディスカッションを展開します。参加資格などはありませんので、テーマに関心をもつ幅広い皆様のご参加をお待ちしています。
進行予定:
15:00–15:10 趣旨説明
15:10–16:00 報告 平井靖史
16:00–16:20 応答報告 谷島貫太
16:20–17:00 ディスカッション
