昨年8月刊行の叢書セミオトポス11『ハイブリッド・リーディング 新しい読書と文字学』について、「週刊読書人」の書評で取り上げて頂きました。
●週刊読書人(書評):日本記号学会編『ハイブリッド・リーディング――新しい読書と文字学』
「週刊読書人」2016年11月18日号に、山本貴光氏による叢書セミオトポス11の書評が掲載され、「言語によってなされる私たちの思考や記憶のあり方をどのようにデザインしてゆくかという課題」について考える手がかりになる書物であるとの高評価を頂きました。
→書評 日本記号学会編『ハイブリッド・リーディング――新しい読書と文字学』: 新曜社通信
→書評『ハイブリッド・リーディング』(新曜社) - 作品メモランダム(山本貴光氏ブログ)
どんなものであれ、文字とはなによりもまずモノである。例えば、粘土板や石に刻まれた文字はもちろんのこと、紙に書かれたり印刷された文字、液晶ディスプレイに表示された文字など、文字はなんらかの物質で象られ。私たちはそれを読む。
では、同じ文章であれば、どんな物質で読んでも、そこから得られる経験や効果は同じだろうか。それともなにか違いがあるのだろうか――各種コンピュータを使った読字環境が普及してきた昨今、こうした古くて新しい問題が改めて耳目を引いている。本書『ハイブリッド・リーディング――新しい読書と文字学』の各部に通底するのもまさにその問題である。「ハイブリッド・リーディング」とは、従来の紙の本と、電子の読字手段とが混在する環境でもの読むことを指している……
【読書人11/18号書評】日本記号学会編「ハイブリッド・リーディング」(新曜社)評者:山本貴光(やまもと・たかみつ氏=文筆家・ゲーム作家)”紙の本と、電子の読字手段” #日本記号学会 #ハイブリッド・リーディング #新曜社 #山本貴光
— 週刊読書人 (@Dokushojin_Club) 2016年11月18日